ヤリイカ釣りの実釣編

2024年03月02日

本日はヤリイカ釣り実釣偏を書きたいと思います。

 

東京湾や相模湾の釣りでは電車釣行のお客さんにも対応している船宿も多く、船宿の集合時間が午前7時くらいなんてこともあるのですが、外房エリアは基本的に朝が早いです。

5時頃には出船する場合が多く、4時には到着したいので自宅を出るのは1時過ぎになります。その分、お昼には終わって帰宅も早いのですが、、、

船宿に到着する前に、最寄りのコンビニで朝昼兼用の食事を購入し、船宿へ向かいます。

冬場の船上はとても寒いですが、ポットのある船宿では釣りの最中にカップラーメンなども食べることができ、電子レンジ完備の船もあります。

 

船宿の受付は、港近くのお店で受付をする場合や、港内にお店がある場合、港の船前で受付する場合など、いくつか種類があります。

萬栄丸さんの場合、港の駐車場に車を駐めて、船の前で受付をします。

乗船名簿に名前、住所、電話番号、釣りものを記入し、料金を支払い、釣り座(座る席)を取って完了となります。(席札は受付が始まる前から取れますので、早く来て席を取って車内で待機するお客さんが多いです)

 

乗船が始まったら、竿や道具を持って船に乗り込み、自分の釣り座で仕掛けのセッティングをして出船を待ちます。

ヤリイカ(スルメイカも同様)は投入機という筒形のパイプなどを連結させたものを使用して釣りをします。(投入機は船で借りられます)

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イカ釣りでは「プラヅノ」と呼ばれるプラスチックの棒に針が付いたものを使用するのが一般的です。

プラヅノは11cm、14cm、18cmと種類があり、足の短いヤリイカは基本的に11cm、イカが大きい場合には14cmも使用することもあります。

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仕掛けの作りには、「直結仕掛け」と「ブランコ仕掛け」があり、直結仕掛けはプラヅノがまっすぐ連結されているため、イカがプラヅノに触れた際の感度が良い・取扱いが比較的簡単といったメリットがありますが、船の揺れや、イカが暴れたときに針からイカが外れやすいというデメリットもあります。

 

対してブランコ仕掛けは、幹となる糸からプラズノがぶらんぶらんと垂れるように接続されており、直結仕掛けと比べて若干、感度は劣るものの、「糸の遊び」によりイカが外れにくいのが最大のメリットです。

 

最終的には好みや熟練度によるのかとも思いますが、ヤリイカはブランコ仕掛けが良いです。

ただし、イカの群れと鯖が一緒に泳いでいることも多く、鯖は何にでも食ってくるので、仕掛けにかかったまま泳ぎ回り、ぐちゃぐちゃになります。ブランコ仕掛けだとイカ釣りになりません。

その場合は直結仕掛けを使用することで鯖の猛攻を若干回避できますので、直結仕掛けも持っていくようにします。

 

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図のように投入機に仕掛けをセットして、船長の「はーい。やってみてー。」の合図とともに、仕掛けの一番下に付いている錘を海に投げ入れます。投入機から次々とプラズノが発射されていき、錘が海底まで落ちたら竿をゆっくり振り上げるなどをしてイカを誘います。

イカが針に触れると竿の先が動いたり、重みを感じるので、焦らずしっかり同行者に満面の笑みで「当たったよ!」と自慢してから糸を一定のスピードで巻き上げ開始です。

 

巻き上げの最中にイカのグイッ!グイッ!という抵抗を感じながら、「でかい!でかい!」「たくさん付いてる!」とアピールをして、現れたイカから噴射される海水や墨を周囲にまき散らして船の中に取り込みます。

そのポイントにまだ群れがいて、継続されるようであれば仕掛けを投入機に戻して再度、錘を投げ入れます。その繰り返しがイカ釣りです。

 

なかなか大きなイカの群れに当たらない日や、イカの活性が低く、群れはいるけど釣れないときもありますが、捌くのも簡単で、お刺身・イカ飯・煮つけ・炒め物など料理のレパートリーも多彩。何よりも美味しいイカは、ヤリイカの他にもスルメイカ・マルイカ・スミイカ・アオリイカなど一年を通して楽しめる格好のターゲットです。是非、興味のあるかたはご一緒しましょう!

釣った新鮮なイカはスーパーで買うものとは全く別物と言ってよいほど美味しく、釣り人の特権だと思います。

釣りあげたその場で「めんつゆ」に漬ける沖漬けは最高です。卵黄とあわせて食べると絶品です!

 

 

料理の写真は撮り忘れました、、、

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